日々是好日

歌と本と写真ほか、いろんなことに目を向ける『たしなみ系』です。

【映画】幕が上がる、その前に。彼女たちのひと夏の挑戦@イオンシネマ幕張新都市 / 2015.3.15

2015/3/15、梓さんの船橋ライブの後に映画を観てきました。公開初日に観た『幕が上がる』の舞台裏を記録した映画『幕が上がる、その前に。』。その前に、と書いておきながら公開開始は本編よりも後、しかも内容は事前放送のTV番組とちょいちょい被ってる…という。
しかし、自分はこの映像を大画面のスクリーンで観ることができたので満足でした。

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内容を簡単にいうと、映画撮影前からももクロちゃんに密着、役者としての準備からクランクイン、撮り進めていく中での成長具合(これがメイン!)、紆余曲折、葛藤と喜び、そしてクランクアップが近づく中、演技に対する深まる思い…という感じでしょうか。

平田オリザ氏のワークショップに参加する5名、一日4時間みっちり指導を受けていたとのこと。この映画のために集中するためのスケジュール調整も大変だったでしょう…。歌唱指導と演技指導は根本的に違うのだけど、気持ちの入れ方、それを表現する技術(の基礎)を身につけられたことはとても好ましいことだと思います。元気が取り柄の彼女達ですが、やっぱり『きみゆき』とか『キミノアト』とか、しっとりと思いを伝える歌、表情と振りの『間(ま)』に込める気持ちとか、一回りもふた回りも表現力が大きく成長できたのではないかな、と。

個人的には、演劇のワークショップってTDRの新人研修にすごく似ているなーって感じがしてまして(経験者)。知らない人といきなりペアを組んで演技を求められたり、ゲーム的な要素を使って積極さを身につける方法とか…面白かったです。

舞台裏では天真爛漫な彼女達でも、ホントにド緊張するところがいくつもあった様子。夏菜子演じるさおりと、杏果演じる中西先輩とのやり取り、肖像画(本気で上演して一発撮りだったそうで)、吉岡先生無き後に部員を引っ張るさおりのメッセージ、等々。演技、芝居に対する意識は、こういう山を超えていくことで、さらに強く深く、そして上手になっていく。短時間での成長具合、ホンの数ヶ月なのに素晴らしい上達っぷり…。映画の中で成長していく部員達とともに、(もちろん撮影シーンの前後はあるけど)撮り進めるうちに役者として形になっていく5人、ちょっとしたシンクロ具合。

清水ミチコのナレーションも、さおりの母親役という視点と、アイドルとして昔から知ってる子達を見る視点(清水ミチコももいろクローバーZは、2011年4月に日比谷野音で開催された『ザンジバルナイト』にともに出演)、二つの『親目線』的な雰囲気の語り口調で、とても穏やかに観ていられた感じがします。なんていうか、優しさが漂ってました。

本編と舞台裏、どっちを先に見た方が良い?と聞かれたら、自分は『本編→舞台裏』を絶対的におススメします!…冒頭でいろいろ書いておきながらコレかよ、的な所もありますが、本編の演技を観て、その後に、彼女達が思い悩みつつ撮影に駆け抜けた夏の日々を見る…それがいいんじゃないかな?と。ますます思いが深くなります、きっと♪

今回観に行ったイオンシネマ幕張新都心では、すでにももクロちゃん達全員参加の舞台挨拶が開催されていました。ポスター展示スペースには、サイン入りのコレ。

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そして、あーりんへの悪意…いや、仲間への愛情こもったこの作品も。

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ふっ、やっぱ昔から(頭ん中)成長してねーなコイツら…と、笑顔で。
舞台裏映像でも、夏菜子のおバカっぷりや詩織の食いしん坊、あーりんのブリッ子仕草や杏果の固さ、れにちゃんの自由奔放な可愛らしさ…そのまんまでした。
だからこそ、今でもまだその魅力は輝いているんだろうな、って改めて感じた次第。

上映終了までに、もう一度、幕を上げに行きたいなぁ。